失恋の経験が男を成長させる(私の体験談)について話します。
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離婚した自分を待っていたのは「今でも女にモテない」という現実
産後クライシスから始まった2年半にも及ぶ悪夢の離婚調停を経て、私は再び独身に戻りました。
盛大に行なった結婚式や、楽しかった新婚旅行、そしてたった1年足らずの同居生活。
一緒に過ごすことのなかった我が子、不毛としか表現しようのない裁判生活。
全て夢だったのかな・・と、しばらくは放心状態でした。
ただ仕事に行って、毎日を無為に過ごす・・そんな日々でした。
それから数ヶ月が経ってようやく気持ちも落ち着いてきた頃、私は寂しさからつい出会い系を始めました。
もちろん再婚なんて考える余裕はなく、ただ寂しさを紛らわしたいというほんの軽い気持ちからでした。
しばらくして、私は2人の女性と会うことができました。
私は女性に自分がバツイチであることを隠していました。
離婚歴があって子供までいることが知れたら相手にされるわけがないと思っていたからです。
しかし・・そんな心配は無用でした。
離婚歴や子供なんて関係ありませんでした。
そもそも私は女性に全くモテなかったんです。
短い結婚生活の間に自分の置かれていた立場をすっかり忘れていました。
これは結婚する前も離婚した後も変わらない事実でした。
出会い系で知り合った2人の女性は、私と初めて会うなり態度を豹変させました。
表情を曇らせ、口数も少なく、生返事だけを返す・・見るからに落胆した様子でした。
私はどうすることもできませんでした。
解散した後、2人の女性は私のメールに対して明らかに社交辞令とわかるメールだけを返してきて、その後連絡は途絶えました。
こんなことは今に始まったことではなく、結婚する前の若い頃にも何度か繰り返した光景でした
私は若い頃から出会い系を何度かやっていたからです。
その時も全く女性から相手にされませんでした。
もし出会い系で上手くいっていたら、その後結婚相談所に頼ることはなかったかもしれません。
いつもいつもこうでした、私は女性から相手にされない・・
あれほど辛い目に遭わせてくれた元妻のことを恨むことができないのは、こんな自分と結婚してくれた女性だったからかもしれません。
たった一人だけでいい、癒しの存在が欲しい。
しかし、そんな小さな願いすら叶えることができません。
「俺の人生は結局ここに戻るのか・・」
「自分みたいなチビでブサイクな男は何をやってもダメなのか」
「しかもバツまで付いてしまって・・もう絶望的だな」
ようやく結婚できたのにアッサリと離婚してしまった私は、またモテない日々を過ごす苦痛を思い出すことになりました。
私が結婚にしがみついていたのは、自分がモテないことをよく知っていたからかもしれません。
自分と付き合ってくれるような女性はそうそう現れないからです。
悩みに共感してくれた人妻に恋をする
そんな頃、私は1人の女性とメールをしていました。
その女性は私より4つ年下で、しかも人妻でした。
既婚者であることをカミングアウトしてきたのは彼女の方からでした。
向こうが既婚者ならと、私も自分がバツイチであることを彼女に告白しました。
嘘をつかなくてもいいことが私の気を楽にしてくれました。
彼女は自分の夫のことを毛嫌いしており、夫婦仲は冷え切っていると話し始めました。
彼女から聞いた夫の特徴はこんな感じでした。
「経済的にも精神的にも頼れない無気力な男」
「私に何を言われても怒ることすらできないような情けない男」
「私の両親からも呆れられている男」
これを聞いた時、これなら自分の方が全然マシじゃないかと思いました。
それと同時に、こんな男でも離婚されずに結婚生活を続けられていることにも少し嫉妬しました。
この時はまだ彼女とはメールだけで、実際に会ってはいない関係でした。
それでも私は彼女に親近感を覚え、徐々に惹かれていきました。
私は彼女に自分の話もしました。
妻が産後うつで手がつけられない状態になったこと、家庭裁判所の調停でも一方的に痛めつけられ子供にも会わせてもらえなかったこと、これまでのことをほぼ全て話しました。
私は自分の離婚騒動について友達にすら話していませんでした。
自分の結婚を祝ってくれた友達に真実を話さないことは心苦しかったですが、当時はまだ話せる心境ではありませんでした。
だからこそ、苦しい胸の内を話せる彼女の存在はありがたかったのです。
彼女は私に深く同情してくれた上にこう言ってくれました。
「あなたみたいないい人がどうしてそんな目に遭わなきゃいけないの・・私まで泣けてきた」
今でも忘れられないくらいにこの言葉は嬉しかったです。
それからしばらくして、私は彼女と初めて会いました。
なんと彼女は美人でした。
しかし、私は喜ぶどころか不安になりました。
「どう見ても自分とは釣り合わない」・・そう思ったからです。
それでも彼女は気さくに話をしてくれました。
会う前にメールで打ち解けていたことが大きかったのでしょう。
自分と似たような悩みを持ち、自分のような男と普通に話をしてくれて、しかも美人・・
もう私は彼女に惚れていました。
「彼女を幸せにして、自分も幸せになる」
そんなことを本気で妄想していました。
彼女と人生をやり直したいと思って告白
その後、私と彼女は1ヶ月に1回くらいのペースで会いました。
私はもっと会いたかったのですが、彼女が応じてくれる頻度は月に一度でした。
それでも、久々に自分が恋愛していることが楽しくて仕方ありませんでした。
彼女と知り合って半年近くが過ぎた頃、日帰りで遠出旅行しました。
彼女が家で嫌なことがあったらしく、どこかへ出かけたいと言っていたので連れて行ってあげました。
デートなんて何年ぶりだろうとドキドキしたのを覚えています。
その帰りに、私は車中で彼女に告白しました。
しかし彼女は人妻です、悪いことは重々承知でした。
でも私は本気でした。
彼女に離婚してもらい、その後彼女をちゃんと幸せにするつもりでした。
彼女の返答は・・ノーに近い保留でした。
私はこの時、「彼女は人妻だからOKできないのだろう」と都合の良い解釈をしていました。
ですから、今はこれでいいと自分に言い聞かせ「今は返事は求めないから」と言って帰しました。
彼女の様子が変わってしまったことに焦りを覚える
その後も彼女とは毎日LINEをして、1ヶ月後にまた会うこともできました。
告白したことが関係をこじらせてしまうかもしれないと心配していたため、彼女が会ってくれたことで私は安心しました。
しかし・・しばらくして彼女の様子が変わりました。
1〜2時間以内には返ってきていたLINEも1日に1回しか返ってこなくなりました。
会おうという誘いにも応じてくれなくなりました。
明らかに様子が変わったのです。
私は焦りました。
彼女からのLINEを過去にまで遡って何度も何度も読み返しました。
「何かいけないことを言ってしまったんだろうか?」
そんなことばかりを気にして、いつから彼女の様子が変わってしまったのかを考えるようになりました。
その後、彼女から届くLINEに男の影を感じるようになりました。
「そんなこと一体誰に言われたのか?」
と思えるような文言がしばしば入るようになったからです。
気になって仕方なくなった私は、意を決して彼女に聞きました。
「もしかして、好きな人でもできた?」
彼女の答えはこうでした。
「わからない・・」
恋愛経験の乏しい私でもわかるくらいに答えはイエスでした。
聞かなくてもいいのに、聞いても仕方ないのに、私は彼女に詳細を聞いてしまいました。
そこから耳を覆いたくなるような話を聞くことに・・
彼女は遊び人既婚者男の性欲処理道具になっていた
彼女は私に遠慮することなく淡々と事実を話し始めました。
出会い系で最近知り合った男がいること。
初対面でその男に強烈に惹かれたこと。
そして、その日のうちにホテルへ行ってしまったこと。
その男は相当な遊び人の上に、既婚者で妻も子供もいる身であること。
その男には自分の他にも何人も彼女がいて、自分は4番目の存在だと言われていること。
毎週突然誘いが来て、軽く食事をしたらすぐにホテルへ連れて行かれていること。
完全に身体目当てだとわかってるのに、どうしようもなく彼が好きだから離れられない・・
・・もう吐きそうになりました。
自分で聞いておきながら「もうやめてくれ」って思いました。
私は彼女と何度もメールをして、何度も会って、旅行にまで連れて行ってあげたのに、彼女の手すら握ったことがありませんでした。
でもその遊び人モテ男は、たった一度会っただけで彼女と深い関係になり、しかもセックスフレンド扱いをしていました。
しかも、そんな遊び人でもちゃんと家庭を持っていて、私のように離婚されずに済んでいるのです。
こんな理不尽なことがあっていいのか、と思いました。
最低な男に惹かれる彼女の気持ちがどうしても理解できない
そんな事実を聞かされたにもかかわらず、私はその後も彼女としばらくLINEをしていました。
こんなことがあっても私はまだ彼女に未練があったからです。
彼女から聞かされる話はその男に対するノロケと悩みしかなかったというのに・・
案の定、1〜2ヶ月が経つ頃に、彼女は男に捨てられたと言っていました。
それを聞いた私は「思ったより早かったな」としか思いませんでした。
さすがに私もチャンスだなんて思いませんでした。
散々弄んで、飽きたらすぐに捨てる・・その男の要領の良さにむしろ感心したくらいです。
人妻を好きになってしまい、しかも口説こうとした自分は清廉潔白でも何でもありません。
しかし、出会い系で刺激を与えてくれる男を探し続ける彼女もまた同じです。
結局そういう女だったのかな・・と、私の中で彼女に対する気持ちはようやく冷めていきました。
私がどうしても理解できなかったのは、
「どうしてそんな最低な男に彼女は夢中になったのか」
この事実だけが不可解でした。
遊ばれてるだけなのは明白、優しさや思いやりのカケラもない、どうしてそんな男を・・
自分がモテないのは今に始まったことではありません。
だから、自分が彼女に好かれなかったことは納得できます。
しかし、そんな最低な男が女にモテる理由がどうしてもわかりませんでした。
そして、そんな事実を受け入れて許すことができませんでした。
人生の半分を生きて、ようやく恋愛の真理に目覚める
私は生まれて初めて恋愛について真剣に勉強しました。
そして、実際に女性にも会って、何度も何度も実践と失敗を繰り返しました。
数えきれないくらいの失敗を重ねるうち・・これまでの疑問が自分の中でつながっていきました。
- なぜ、自分がこんなにも女にモテないのか?
- なぜ、妻に尽くした私があんなにも妻に嫌われたのか?
- なぜ、遊び人の男があれほど女にモテるのか?
- なぜ、彼女は身体目当ての関係を受け入れていたのか?
- なぜ、恋愛の世界が公平ではない格差社会になっているのか?
全て理解した私は、これまでの人生を悔やみました。
「もっと早くこの真実に出会えていれば・・女に苦しめられる人生を過ごさずに済んだのに」
最低な男に負けたのは自分に力がなかったから
私は、自分がモテないことを他人や世の中のせいにばかりしていました。
「女に男を見る目がないから男が苦しむんだ」
「イケメンだからモテてこの世は不公平だ」
そんなことしか考えず、いつか自分を理解してくれる女性が現れるとばかり思っていました。
しかし・・これは間違いでした。
女にモテないのは全て自分のせいでした。
恋愛の世界は弱肉強食です。
強い男だけが求められ、弱い男は相手にされません。
女は好きな男には従順になり、興味のない男はゴミクズ同然に扱います。
それなら、強い側に回るしかありません。
弱いけど好きになってくれ、というのは一切通じないのです。
私は遊び人モテ男に恋愛の勝負で惨敗しました。
しかし、そんな最低な男を選んだ彼女に非はありません。
私は実力でその男に負けたのです。
私に実力があったら、彼女は私を選んでいたのです。
最低な男に負けた私は最低以下の価値しかなかった男なのです。
今の自分には遊び人モテ男などもはや敵ではない
ここまで読んでくださった方で、もし気分を悪くされた方がいましたら・・大変申し訳ありません。
別に不幸自慢をしたいわけではありませんので、救いのあるオチをちゃんと付けます。
今の私は、この遊び人モテ男よりもはるかにモテる自信があります。
これは嘘でもなければ虚勢でもありません。
もし同じ女を取り合うようなことがあったとしても絶対に勝つ自信があります。
ここまで言うからにはちゃんと理由があります。
遊び人モテ男は、何をしたら女にモテるのかを感覚的に知っています。
これは、モテ続けてきた人生の中で自然と身に付いたものです。
しかし、彼らはそのせいで、女にモテない感覚までは知りません。
これは何人ものモテる男と接してきて気づいたことです。
彼らは自分が苦手とする女には無意識に近づかないようにしているので、自分が得意とする女ばかりを落としているに過ぎないのです。
よって彼らは失恋を知りません。
自分が失恋してしまうであろう相手には近づかないからです。
つまり、勝ちパターンは知っていても、負けパターンの回避方法までは知らないのです。
私は恋愛という分野において様々な経験と分析を重ねてきました。
その結果、何をしたら女にモテるのかを感覚的にも理論的にも知っており、また身に付けています。
さらに、モテなかった頃の経験も豊富なので、何をしたら女にモテないのかも全て理解しています。
そのため、遊び人モテ男と違って、私には苦手とする女のジャンルはありません。
なぜなら、元々は全ての女を苦手としていたからです。
全ての女のジャンルを抑えることを目標としてきたので、全てにおいて勝ちパターンを身に付けています。
どちらの方が強いかは明白です。
30代の後半までモテない人生を過ごしてきた自分が、短い期間でモテ男へと変わることができるのです。
辛い失恋の経験を活かして幸せになってほしい
今では、人妻の彼女にも、そして遊び人既婚者男にも、私は心から感謝しています。
私が「いい人が遊び人モテ男を制圧する恋愛技術」を作ったきっかけは失恋だからです。
もし彼女たちと出会っていなかったら、あの失恋経験がなかったら・・今の自分は確実に存在していません。
確かに当時は辛かったです。
前向きに考えることなどできませんでした。
しかし、ほんのわずかに残っていた意地と反骨心が私に行動を起こさせました。
そして私は変わりました。
私にとっては、辛かった離婚も、辛かった失恋も、全て意味があったんだと思います。
意味のない出会いなんてないと私は思います。
無駄な出会いもまたないと私は思います。
紆余曲折を経た数奇な出会いによって、私は人生を変えることができました。
「こんな経験したくなかった」
と思うのはその時だけで、その経験は自分次第で活かすことができます。
辛い経験をした人ほど、その経験を活かして幸せになってほしいと私は思っています。
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