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- 産後鬱の妻から罵倒され続ける日々を送る
↓ - 妻の実家に乗り込んで話をしたら、妻の両親から力づくで追い出されることに
↓ - 失意の中、家庭裁判所からの申立書が届く
↓ - 家庭裁判所で復縁を訴えるも、悪者にされて不利な条件ばかり突きつけられる
↓ - 理不尽な判決が下った後も子供に会えない生活が続き、自分は引きこもるように・・
↓ - 妻の父親に残酷なことを言われて、ようやく離婚を決意する
↓ - 弁護士を雇い、今度は自分から家庭裁判を起こして、子供と面会交流できるように求める
↓ - ようやく離婚が成立し、子供との面会交流権だけは得る
↓ - モテない男がバツまで付いて・・もう人生に希望が見えない・・
お子さんとは一度も一緒に暮らせることなく離婚してしまったんですね・・
そうです・・
1ヶ月に1回会えるだけの関係は今も続いてます・・
その後・・元気になれましたか?
いえ・・しばらくは立ち直れませんでした・・
そしてとうとう・・死ぬことすら考えました
ページコンテンツ
離婚後の身辺整理は辛い・・
3年間も続いた離婚調停を経て、私は再び独身に戻りました。
盛大に行なった結婚式、それなりに楽しかった新婚旅行、たった1年足らずの同居生活、一緒に過ごすことのなかった我が子、四面楚歌だった裁判生活・・
もう全部夢だったと言ってほしい・・
全てを失った後、私はしばらく放心状態でした・・
結婚前に引っ越したアパートは独り身には広すぎるので、まず引っ越しから始めました。
子供の養育費を払い続けないといけない今後を考えると、質素な住まいを選ぶしかありませんでした。
38歳のいい歳した男が、また六畳一間の小さい部屋へ引っ越しました。
結婚する前の独身生活の方がよっぽどマシだったかも・・
結婚なんてしなきゃよかった・・
結婚なんて望まなきゃよかった・・
一番辛かったのは、荷物の整理作業でした。
元妻は自分の私物を新居に置いたまま実家へ帰ってるので、私は元妻へその私物を送り返しました。
思い出の品が色々出てきて、それらを見るたびに心が沈みました。
私は心を無にして自分の荷物と元妻の荷物を整理して、3年間過ごした部屋に別れを告げました。
元妻とはたった1年、その後の2年間を一人で過ごした部屋でした。
今考えると「あんな作業よくやったな・・」と思う
人間の慣れは恐ろしいもので、辛いことが続くと正常な感覚すら麻痺する
人生に絶望して自殺まで考えるように・・
それからは、職場と家を往復するだけの日々が続きました。
「自分は何のために働いてるのか・・」と疑問に思うことがよくありました。
何で毎日仕事に行ってるんだろ・・
死なないために働いてるだけとしか思えない・・
これからは子供の養育費を稼ぐだけの人生なのかな・・
そんな頃、職場でも理不尽かつ厳しい叱責を受けて、ひどく落ち込みました。
明日を迎えるのが怖くて、その夜は一睡もできませんでした。
眠らずに迎えた朝、いつものように駅まで歩いていた時に・・こんなことを考えました。
こんな状態で俺もよく会社に行けるよな・・
何のために俺はこんなに耐えてるんだろ・・
もう死んだ方が楽なんじゃないか・・
この時ばかりは初めて自殺を考えました。
昔からのんびり屋でマイペースな私は、辛いことがあってもそこまで悩む性格ではなかったので、それまでは「自殺する人の気が知れない」と思っていました。
しかし、自分がそうなって初めて・・自ら死を選ぶ人の気持ちが初めて理解できました。
自殺を考えるのは人生に希望が見えないからです。
「この先にきっと楽しいことがある」と期待するからこそ、人間は生きていられるのだと思います。
しかし、生きていてもこの先に楽しいことがあるわけがない・・と思ってしまったら、もう死んだ方が楽だと考えてしまうんです。
実際に「自殺 楽な方法」「自殺 痛くない方法」などとネットで検索していた自分がそこにいました。
俺は何を調べてるんだよ・・
俺は何をやってるんだよ・・
「もう楽になりたい」という思いに抗い、ギリギリのところで踏みとどまっていました。
心療内科の類に頼ったことは一度もありませんでしたが、もし行ってたら確実に「うつ病」と診断されていたと思います。
自殺を考えたことがある人は理解できる話だと思います
本当に辛い目に遭ったことがない人だけが、自殺する人を平気で否定します
心の弱い人間が自殺するわけじゃありません
自殺する可能性は誰にでもあるんです
友達にも親にも誰にも相談できない・・
当時の私は、自分の身に起こった出来事を誰にも話していませんでした。
子供が障害を持っていたこと、産後鬱になった妻から家庭裁判を起こされたこと、裁判で不利な条件ばかり突きつけられたこと、結婚したのに妻とは一緒に暮らすどころか一度も会えていないこと、そんな生活が2年も続いていたこと、そして離婚したこと・・
全て誰にも話していませんでした。
どうして誰にも相談しなかったんですか?
・・恥ずかしかったからです
情けない自分をさらけ出すのが嫌だったんです
そして、私は自分の親とも距離を置きました。
両親は私のことを心配していましたが、私の方が「もう連絡しないでほしい」と拒否しました。
親を恨みたい気持ちが少しあったからです。
こんな離婚騒動になった原因は、妻とその親と、そして私に原因があることはわかっていました。
ただ、自分の親が余計な口出しをしてくれたおかげでこんなことになった・・という思いもありました。
当時の私にとって、恨むことができる対象が自分の親しかいなかったんだと思います。
人は「自分が攻撃できる相手」を恨む傾向がある
嫌いでも「自分が攻撃できない相手」のことはなぜか恨まない
これは完全に間違いであり、攻撃できる相手に自分が甘えているに過ぎない
「自分が攻撃できる相手」は敵ではなく味方である
職場の上司から心配される
離婚してすぐに、私は職場の上司にそのことを伝えました。
サラリーマンとして報告する義務があったのと、労務上の手続きには上司の承認が必要だったからです。
その上司は半年前に異動してきたばかりの人でした。
・・そうか
ちょっと話したいことがあるから、少し時間取れないか?
わかりました
私は会社の人間関係が苦手だったので、離婚した事実以上に何も話す気はありませんでした。
私は会社の人間なんか誰も信じていなかったからです。
自分の親すら信じられなくなったのに、他人なんか信用できるはずがなかった
まして会社の人間なんて・・自分を笑い者にするだけとしか思えなかった
プライベートを聞いてくる上司が迷惑
終業後に上司と会議室に入り、二人だけで話をしました。
話したくないかもしれないけど・・
何があったのか教えてくれないか?
・・言うわけないだろ。
よくあるパターンの離婚です
プライベートを詳しく報告する義務はないと思って、私は事実を隠しました。
・・わかった
もし悩みがあるならいつでも話してこいよ
他の人には絶対に話さないから
上司はそう言って、話はすぐに終わりました。
私はありがたいと思うどころか、少し迷惑に感じていました。
離婚した経緯を聞いてくる人は珍しいな・・
離婚した人は腫れ物扱いされることが多いから、皆その人に事情を聞いたりしないのに・・
俺なんかたくさんいる部下の一人に過ぎないわけだし、わざわざ気にすることかな?
興味本位でおもしろがって聞いてるようにはとても見えないし・・一体どういうつもりなんだろ?
離婚している人には皆遠慮して事情を聞かないことが多い
それをわざわざ聞いてくることに違和感を感じていた
心配してくれる上司がうざい
それからしばらく経って・・私はまたその上司に呼び出されました。
前にも聞いたけど、やっぱり事情を話してくれないか?
・・またかよ。
誰にだって言いたくないことはあるじゃないか・・
職場の人間には関係ないだろ・・
そもそもこんな話をしたところでどうなる・・
いえ、大丈夫ですから
私はまた話すことを拒否しました。
もう終わったことだし、話したところで今さら事態が良くなるわけじゃない。
頼むから放っといてくれ・・
大丈夫とは思えないんだけどな・・
見てて心配になるんだよ
・・そりゃ態度にも出てるだろうな。
あれだけの目に遭って平気でいられる方がどうかしてるよ。
ということで、この時も私は何も話しませんでした。
悩みがあると人に話したくなるのが普通である
しかし、悩みが大きすぎると逆に話せなくなる
プライベートを聞いてくる上司がしつこい
それから数日後・・上司から三度目の呼び出しを食らいました。
何度も聞いてすまないが・・話してくれないか?
辛いのはわかるが、何か力になれるかもしれない
・・なれないよ。
話すということは、当時のことを思い出すことになるんだ。
俺はそれが辛いんだよ・・
うっとうしいと思ってるかもしれないけど、どう思われても構わん
頼むから話してくれ
あの・・どうしてそんなに気になるんですか?
お前が心配だからだよ
・・ありがたいけど、今の自分には大きなお世話だ。
心配してもらったところで、どうせ俺の人生は変わらない。
順調に出世もしていて、家庭もうまくいってそうなアナタに・・俺の気持ちなんてわからないだろう。
今思えば「なんてひねくれた奴だ」と自分を責めたくなるが・・当時はそのくらい人間不信に陥っていた
他人に詮索されるのが何より嫌だった
上司から過去の話を聞かされる
しかし、今回は上司も話を切り上げようとはしませんでした。
上司として事情を知りたいわけじゃないんだ
大人の男同士なんだから遠慮なんかしなくていい
そんなに自分は様子がおかしかったんですか?
ああ、隠してるつもりだろうけど、辛そうにしてるのはすぐわかった
俺に「野原の様子がおかしい」と言ってきた人間も一人や二人じゃない
・・噂になってたのか。
どうせ裏でバカにされてるに決まってる・・職場の人間なんてそんなもんだ。
仕事で何かご迷惑をおかけしました?
おかしい様子に見えたかもしれませんが、仕事はちゃんとやってたつもりです
そういうことじゃない、真面目にやってくれてるのはわかってる
お前が俺と同じような目に遭ってるんじゃないか?・・と心配してるだけだ
・・自分と同じような目に遭ってる?
実は・・俺も若い頃に家庭で悩んで苦しんだことがある
まだ子供が小さかった頃、嫁が育児ノイローゼになったんだ
そして嫁は子供を置いて実家へ帰ってしまった
迎えに行っても俺はいつも門前払いだった
仕方なく俺は仕事へ行きながら一人で子育てをしていた
そんな期間が2年以上も続いて、当時は辛くて仕方なかった
・・自分とほぼ同じじゃないか。。。
前からお前を見てて、ひょっとしたら同じ目に遭ってるんじゃないかと思った
だから心配なんだよ、俺はその辛さを知ってるから
・・まさかこんな身近に自分と似たような思いをしていた人がいたとは。
産後クライシスで苦しんだことのある人は意外に多いのかもしれない。
嫁の育児ノイローゼや産後鬱で苦しい経験をしてきた男性はたくさんいる
自分だけが不幸なわけじゃなかった
上司に全てを打ち明ける
上司の告白を聞いて・・ようやく私は全てを話しました。
この人になら話しても大丈夫だろう
この人ならきっとわかってくれるはず
ああ、これで自分も少し楽になれる・・
生まれてきた子供に障害があったこと、妻が産後鬱で実家に引きこもってしまったこと、話もできず妻の両親からも嫌われ家庭裁判まで起こされたこと、家庭裁判でも侮辱され続けて不利な条件ばかり突きつけられたこと、その間も子供にはずっと会えていなかったこと、自分から家庭裁判を起こして離婚したこと・・
その間、上司は黙って話を聞いてくれました。
ある程度は想像していたが・・想像以上に大変だったんだな
辛かっただろう?よく頑張って耐えたな
そう言われて、心が少し軽くなりました。
それまでこんなこと誰にも話せなかったからです。
本当は私も誰かに話したかったんです。
そんな状態で仕事を休まずに頑張ってきたお前は本当に強いと思う
何か仕事面で配慮してほしいことがあったら遠慮なく言えばいい
相談ならいつでも乗る
本当に良い上司で、そして素晴らしい方でした。
こんな人をこれまでずっと拒否してきた自分を深く恥じました。
これ以降、上司は二度とこの話をしてきませんでした
しかし職場では色々と気遣ってくださり、希望の部署へも異動させてくれました
長い会社生活の中で唯一尊敬している人です
笠井さん
この時のご恩は一生忘れません
笠井さんと出会ってなかったら、自分は人間不信のまま今でも暗い人生を送っていたと思います
「人を信じること」「人を頼ること」の大切さを笠井さんから教わりました
本当にありがとうございました
悩みを話せる相手がいるだけで心は楽になる
それから少しずつ・・私は元の状態に戻ることができました。
一度話したことで楽になったのか、親しい友人だけには自分の事情を話せるようにもなりました。
友人たちは「何かあれば言いなよ」と言ってくれました。
話したところで状況は変わりませんし、抱えてる問題が解決するわけじゃありません。
しかし、悩みを話すことができる人の存在は、自分が思っていた以上に心を軽くしてくれました。
自分の人生は不幸ばかりと思っていたけど、そうじゃなかった
自分を思いやってくれる友人たちがちゃんといてくれた
こういう人間関係を作ってこれた自分の人生は決して無駄じゃないはず
こんな自分でも生きている価値があると思いたい
こんな当たり前のことを上司から学んだ気がします。
世の中には「悪い人」もいれば「良い人」もいる
傷つけてくる人もいれば、救ってくれる人もいる
いい人が周りにいたことは、自分にとって本当に幸運だった
自殺まで考えた自分がようやく立ち直ることに
徐々に立ち直ってきた私は、人生の楽しみを見つけたいと思い始めました。
何か好きなことがあればよかったんですが、残念ながら自分にはそういう趣味はありませんでした。
結局・・出会いを求めるようになりました。
しかし・・そこで起こった出来事が、私の人生を大きく変えることになりました。
野原くんが一度は自殺を考えたことがあったなんて・・驚きました!
私も自分がそんなことを考えるようになるとは思いませんでした
でもおかげで、自殺する人の気持ちが少し理解できたような気がします
でも、その上司や友人の助けがあって乗り越えられたわけですね
似た過去を持った上司とそのタイミングで巡り合えたのは、何か運命的なものも感じますね
そうですね、立ち直るきっかけを与えてくれた恩人だと今でも感謝しています
まさかその部下が今では恋愛のプロになってると知ったら・・きっとビックリすると思います
ところで、この先もまた何か事件が起こるんですか?
はい、私が恋愛のプロを目指すきっかけになった出来事が起こります
元気を取り戻した私に必要だったのは「悔しい」という感情だったんです
長くなりましたので、続きは以下の記事にて。
④に引き続き・・私が過去に離婚した後の話をします