人間が恋愛するのに寿命は存在するのか?について考察してみます。
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恋愛は若者だけの特権?誰がそんなこと決めました?
一般的に、中高年や老人の恋は「みっともない」とか「恥ずかしい」などと世間から思われやすいものです。
「いい歳して恋愛なんかに溺れて・・」
という風に、老いらくの恋という言葉も皮肉めいた意味で使われることの方が多い印象です。
中高年や老人には既婚者が多いので「恋愛=不倫」というのが頭に浮かぶため仕方のないことだとは思います。
確かに不倫の恋は褒められたものじゃありません。
「じゃあ独身だったらいいんじゃないか」ってことなんですが・・
たとえ独身でも中高年や老人の恋はみっともなく見られがちです。
それは「いい歳して独身の男」がそもそも世間からよく思われていないからだと思います。
「ロクに結婚もできなかったような男が、いい歳して恋愛なんて笑わせる」
・・こんな感じでしょうか。
今の時代ですと、男は20〜35歳くらいまでには結婚をして家庭を持つ、というのが世間常識とされている風潮がありますから。
それでも、人は恋をする生き物です。
「もういい歳なんだから恋愛なんて卒業しろよ」なんて風潮がありますが、人間はいくつになっても恋をします。
それを否定することは、生きることを否定するのと同じです。
恋愛寿命なんて言葉もありますが、私は恋愛に寿命なんてないと思っています。
「人が人を好きになる」
これって悪いことでしょうか?
みっともないことでしょうか?
そんなに恥ずかしいことでしょうか?
時代はどんどん変わってきています。
私は、中高年の恋愛はもはや普通のことだと思っています。
人口の半分が独身になる時代がやってくる
生涯未婚率は上昇の一途を辿り、2035年予想では男性の35%、女性の25%が生涯を通して未婚になるそうです。
生涯未婚率は46歳から54歳までの未婚率の平均値のため、若者も含めれば独身者はもっと多いということになります。
そして、有配偶率は2035年予想で男性55%、女性50%・・
つまり、人口の半分が独身になると指摘されています。
未婚化の原因は様々でしょうが、
「結婚できない人が増えた」
というよりは、
「結婚しない人が増えた」
の方が正しいことは確かです。
こうなると、もはや「中高年の恋愛=不倫」とは限りません。
恋愛は若者の特権どころか、逆に若者の恋愛離れの方が深刻化してきています。
恋愛感情は脳や身体や心を活性化させてくれる
そもそも、恋愛は身体にとって良いものだといわれています。
恋をすると脳内麻薬といわれるドーパミンが分泌されることで、脳細胞が活性化されて記憶力が良くなるなど頭の働きにも良い影響を与えます。
また、分泌された性ホルモンが自律神経を刺激することで内臓の働きまで良くなるといわれています。
何より、恋愛中は楽しいという感情が湧きますのでストレス解消にもなります。
このように、恋愛は脳にも身体にも心にも良いことなんです。
浮気や不倫でなければどんどんするべきだと思います。
社会が恋愛を禁止している
にもかかわらず、結婚したり中高年以上になると皆が恋愛を封印します。
もう恋愛は卒業、これからは家庭と仕事に邁進・・といった感じで。
これは全く悪いことではありませんし、そもそも世間はそれを推奨しています。
皆がいつまでも恋愛に興じていたら不倫が横行するでしょうから離婚率はさらに上がってしまいます。
そうなると、母子家庭による生活保護受給者が増えることで経済を圧迫します。
また、子の教育にも悪影響を及ぼしかねないので、社会にとっては損失でしかありません。
結婚するまでは恋愛を推奨していますが、社会の構造上、結婚してからは恋愛を禁ずる他ないのです。
社会に悪影響を及ぼすという問題以前に、浮気や不倫は相手を傷つける行為ですのでやはり悪いことだと思います。
私は恋愛を推奨したいとは思っていますが、相手を傷つける恋愛は認めたくありません。
ですから、既婚者の人は残念ながら恋愛禁止でも仕方ないと思います。
ただ、独身の人はもっと恋愛に対して積極的になってほしいと思います。
皆が恋愛を封印して楽しんでいるフリをしている
私が勤めている会社はお役所的かつ閉鎖的なせいか真面目な人がとても多いのが特徴です。
そのため、会社の人から恋愛の話はほとんど聞きません。
その人たちの楽しみといえば、職場の飲み会、たまのゴルフ、その他の趣味・・といった感じに見えます。
実に真っ当で模範的な社会人といえるのかもしれません。
一方の私は、同じく中高年であるにもかかわらず、毎週のように若い女性とデートしたりして楽しんでいます。(もちろん私は独身です)
いい歳してみっともないですよね・・
「その歳でまだ女の尻を追いかけているのか」と。。。
「もうそういうことをしている年代じゃないだろう」と。。。
「歳相応の楽しみ方をしろよ」と。。。
・・歳相応の楽しみ方って何でしょうか?
職場の飲み会?・・あれが楽しいと思っている人がどれだけいますか?
私はあんなのが楽しいと思ったことは一度もありません。
オッサンばかりが集って、話すのは職場の人間の悪口、仕事の続き、説教、過去の自慢話、酒の話・・これのどこに楽しみを見出せばいいのでしょうか?
まあこれが楽しいって人もいるでしょうが、「本当に心の底から楽しめているのか?」と問いたいです。
私からすれば、他に大した楽しみもないのでこんな飲み会でも楽しいと感じているに過ぎないとしか思えないのです。
家庭があるからそれだけで幸せ・・それは間違いないと思います。
しかし、中高年男性から聞かされる家庭の話は必ずしも幸せな内容には思えないことが多いのです。
奥さんや子供からの冷たい仕打ちや、住宅ローン、子供の教育費、年金・・聞かされるのは苦しい愚痴がほとんどです。
それが当たり前、それが社会人・・確かにそうかもしれません。
しかし、とても幸せとは思えない中高年男性が多いのもまた事実です。
「この苦労や我慢がいつか報われる」
・・本当でしょうか?
報われるとして、それは何年後のことでしょう?
定年後?ひょっとしたら死後?
人生は一度きりしかないんです。
いつか報われるとか、老後のためにとかで、心も身体も元気な30代40代50代をただ我慢し続けることが本当に幸せなことでしょうか?
多くの中高年男性たちも恋愛は封印しているかもしれませんが、やはり男は女が好きです。
もちろん性欲もあるでしょう。
実際に多くの中高年男性はキャバクラや風俗が好きなわけですからそれが何よりの証拠でしょう。
ちなみに私はキャバクラや風俗には一切行きません。
一般の女性と普通に付き合えるので、わざわざ高いお金を払って疑似恋愛や愛のない性行為をしにいく必要がないからです。
この中高年男性たちが、もし今の私の生活を知ったら・・間違いなく批判するでしょう。
「いい歳してアイツはバカか」と。
しかし、仮に私と立場が入れ替われるとしたら・・
自分がまた若い女性と付き合えるとしたら・・間違いなく喜んで飛びつくでしょう。
中高年男性たちが私を批判する気持ちの中には、呆れや蔑みといった感情だけではなく、嫉妬や羨ましいといった思いもあるに違いありません。
そもそも、こういう真面目で抑圧されている人ほど、痴漢や盗撮などの犯罪に走りやすいといわれています。
「もう恋愛は終わった」みたいに生きているわりに、こういう欲望はしっかりあるんです。
無理に恋愛感情や性欲を抑えつけるから、こういった歪んだ行為に及んでしまうのです。
「自分たちはもう恋愛を卒業した」と言うでしょうが、それはただの言い訳なんです。
恋愛する気がないのではなく、恋愛できないと決めつけて諦めているだけなんです。
だってもう自分は女性から相手にされないから。
女性から相手にされるための術も知らないから。
恋愛は楽しいもの、そして人生は楽しんだ者勝ち
昔、定年退職される人が飲み会でこんなことを言っていた記憶があります。
「真面目に40年働いて家族を養ってきたが、今思うともっと人生を楽しんでおけばよかったって思う」
「俺は仕事しか知らないから定年退職してもこれから他にやりたいことが何もない」
「仲も良くないカミさんと、これから死ぬまでの時間をただ無為に過ごすことになるのだろう」
「頑張って働いていれば最後は報われるとか言うけど、死ぬまでお金に困らなくなっただけ」
この人はあえて自虐風に言って周囲を笑わせようとしているのかと思いました。
しかし、ゆっくり聞いてみるとそれは本音のようでした。
この人は真面目でとてもいい人でしたが、あまり幸せそうには見えませんでした。
「人生楽しんだ者勝ちだぞ」
こう言われたことを今でもよく覚えています。
もちろん人生の楽しみは恋愛だけではありません。
趣味や仕事が楽しくて仕方ない人もいますし、そういう人は恋愛なんかしなくても毎日が充実しているので無理に恋愛する必要はないでしょう。
しかし、本当に趣味や仕事に生き甲斐を感じている人なんてほとんど見かけません。
自分の人生を賭けた趣味や仕事に出会えている人は希少なのです。
恋愛は誰でも楽しめる娯楽です。
その娯楽を無理に封じ込め、恥ずかしいことだと批判する必要は全くありません。
人間なんですから、いくつになっても堂々と恋愛すればいいのです。
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